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印刷や加工に向く雲龍紙の種類と選び方

雲龍紙(うんりゅうし)は、繊維が流れるように見える独特の模様と、柔らかな透け感で人気のある和紙素材です。高級感と温かみを兼ね備えており、ギフト包装、食品パッケージ、ブランド資材など、幅広い業界で使われています。
最近では、企業ロゴを入れたり、箔押しやオリジナル印刷を施したりと、ブランド表現の一部として雲龍紙を選ぶケースが増えています。

しかし、印刷や加工を行う際には「紙の種類選び」がとても重要です。

雲龍紙には厚さや質感の異なるタイプがあり、用途に合わせて選ばないと、印刷がにじんだり、箔押しがうまくのらなかったりすることもあります。
ここでは、印刷・加工に適した雲龍紙の種類と選び方のポイントをご紹介します。

雲龍紙の基本構造 ― 見た目以上に種類が豊富

雲龍紙は、長い繊維(楮こうぞやパルプ繊維など)をランダムに散らして抄造した紙です。この繊維が「雲のように流れる模様」をつくり、和の風情を感じさせます。
紙の種類は、

・薄手タイプ(20~40g/㎡):透け感があり、掛け紙や封筒の内貼りに最適

・中厚タイプ(50~70g/㎡):印刷や簡易包装に使いやすい汎用タイプ

・厚手タイプ(80g/㎡以上):箱貼り・カード・タグなどしっかりした用途に向く

といったように、厚さで印象も用途も変わります。印刷を施すなら、中厚~厚手のタイプが安定して扱いやすいでしょう。

印刷に向く雲龍紙の選び方

  1. 表面がフラットなタイプを選ぶ
    雲龍紙の中には、繊維が多く表面に浮き出たタイプもあります。風合いは魅力的ですが、印刷インクが均一に乗りにくいという欠点があります。
    オフセット印刷やシルク印刷を行う場合は、繊維が少なめで表面が比較的滑らかなタイプを選ぶと、ロゴや文字もくっきり仕上がります。
  2. 印刷方式に合わせて選ぶ
    オフセット印刷:中厚タイプ(60~70g/㎡前後)が最適。インクの吸収バランスが良く、繊細なデザインも再現可能。
    デジタル印刷(オンデマンド印刷):薄手タイプはトナーがのりにくいことがあるため、厚みのあるコート加工雲龍紙や合紙タイプがおすすめ。
    シルク印刷:厚手タイプが向いており、ロゴや部分装飾などのワンポイント加工に適しています。

箔押しやエンボス加工をする場合のポイント

雲龍紙に箔押しを施すと、光沢と和紙の質感が組み合わさり、非常に高級感のある仕上がりになります。特に、金・銀の箔やパール箔との相性は抜群です。
ただし、箔押し加工では熱と圧力をかけるため、紙が薄すぎると歪みや透けが生じる場合があります。箔押しを想定するなら、70g/㎡以上の厚手タイプが安心です。

また、エンボス加工(型押し)を加える場合は、繊維が多い雲龍紙を選ぶと凹凸がより立体的に見えます。ブランドロゴや季節のモチーフを浮き出させることで、ナチュラルで上質なパッケージデザインを実現できます。

ラミ加工・合紙でデザインの幅が広がる

印刷や箔押しを美しく見せたい場合、雲龍紙を他素材と組み合わせるのも効果的です。
たとえば、

・PPラミネート加工:光沢と強度を加え、印刷の発色を鮮やかに

・マットラミ加工:反射を抑えて落ち着いた印象に

・白紙やクラフト紙との合紙:雲龍紙の透け感を保ちつつ、厚みを出す

こうした加工を行うことで、印刷適性が高まり、企業のロゴやブランドカラーをより美しく再現できます。
特に、ギフトボックスやショップツールを作る企業では、「雲龍紙を表面に貼り、ロゴを箔押しする」という組み合わせが人気です。紙の質感がそのまま“ブランドの個性”として伝わります。

デザインと素材を調和させる選び方

印刷や加工を考える際には、「見た目」と「用途」のバランスが大切です。
たとえば、

・見せる包装やブランドカード:透け感のある中厚タイプ

・箱やタグなど強度が必要な用途:厚手タイプ

・食品や化粧品の外装:ラミ加工・合紙タイプ

といったように、仕上がりのイメージから逆算して素材を選ぶと失敗がありません。
雲龍紙は種類が豊富で、白・生成り・黒・カラータイプまで幅広く展開されています。印刷や箔押しをうまく活かすことで、他にはない「和の上質感」を持ったオリジナル資材を作ることができます。

雲龍紙は、単なる包装資材ではなく、「ブランドの表現ツール」としての可能性を持っています。
印刷や加工を通じて、自社のイメージを紙で表現する。そんな“素材から伝わるブランディング”を叶える一枚として、雲龍紙は多くの企業に選ばれています。